令和3年10月12日(火)に浦和合同庁舎別館A会議室にて埼玉県障害者雇用総合サポートセンター職場定着支援業務部門主催による「就労アセスメント実践研修」を開催しました。
新型コロナウィルス感染症の感染予防対策を取りながらの実施となりましたが、9名の方に参加いただきました。
本研修では、前半に就労アセスメントの基本的な考え方や、行動観察の視点、幕張版ワークサンプル(MWS)の活用方法などを講義でお伝えしました。後半では、参加された方々に準備したMWSの教材による演習を通して、MWSを活用した行動観察の体験や、新たに改定された3つの課題の体験をしていただく機会といたしました。
行動観察をすることはとても難しいことですが、私たちも常に就労アセスメントの視点(認知機能・認知プロセスを理解し、行動観察上の課題対応を認知機能と関連させて考える)を頭においてアセスメントを取っております。この研修を通じて、私たち自身も普段の仕事を振り返ることが出来、皆様が疑問に思うことやご意見等を一緒に考えていけたとてもよい時間でした。
アセスメントをしっかり行うことは、ご本人の障害特性や認知特性がよくわかり、就労支援を行う上でとても重要に感じております。アセスメントで出たエラーやご本人の特徴ある行動が職場で出現した場合どのようなことが問題になりそうか、また、その行動が出た場合の補完手段について見立てを立てて準備をすることが出来ると思います。そのため支援者としては、面談やプロフィールを通じて仮説を立てて、目的を持ってアセスメント中アプローチをしていく力をつけていけると良いと思います。
1日という短い時間での開催となりましたが、私たちが行う行動観察の視点に立った就労アセスメントの実際をご理解いただけたのではないかと思います。ご参加くださいました皆様の今後の支援の一助になれれば幸いです。
ご参加くださいました皆様、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
(前田・鈴木)